成功しやすいEコマースって、どんなネットショップ?⑤【no.0590】
成功しやすいEコマースって、どんなネットショップ?(前回はこちら)
第1回、第2回のブログで「Eコマース事業を成功させるための6つのポイント」を紹介しました。そして、第3回、第4回で、もっとも成功確率が高いネットショップとして、「リアルの世界でブランドがある小売り」を挙げました。
「リアルの世界でブランドがある小売り」がEコマースを始めると、すぐにユーザー(お客様)がアクセスしてくれ、すぐに売上が立ちます。オープン初月から「黒字」というのも夢ではないでしょう。なぜなら、リアルでブランドがあれば「ユーザー(お客様)が自らネットショップを探している」からです。特別なプロモーションや告知を行わなくても、ユーザー(お客様)の側からネットショップを探しあててくれます。販促費はゼロで売上が立つわけです。
もちろん、リアルの実店舗でもサービス・商品を利用できるにも関わらず「なぜネットショップで購入するのか」。ユーザー(お客様)に対する「その理由」はきっちり抑えておかなければいけません。商品が届くまで1日・2日待って、しかも送料まで支払ってもインターネットを利用する「理由」を作ることが大切です。もし「リアルの世界でブランドがある」にも関わらず、思うようにEコマース事業が成長しないならば、おそらくこの「理由」が抑えられていないのでしょう。ちょっとしたボタンの掛け違いを直してあげれば、水はスムーズに流れ出します。
もっとも成功確率が高いネットショップとして「リアルの世界でブランドがある小売り」を挙げましたが、「ブランドがあれば苦労しない」というのが大多数の事業者だと思います。「リアルの世界でブランドがある小売り」が成功しやすいのは当たり前の話であり、それがなければ果たしてどうすればいいのですか、という話です。弊社も一緒です。
「リアルの世界でブランドのない小売り」がEコマース事業で成功するために必要なポイントは2つあります。ひとつは「商品・サービスが作れる」こと。もうひとつは「リアルで認知される場を持っている」こと。この2つの条件を満たせば、Eコマース事業を持続的に成長させ、成功させる可能性が高まります。
実際に、「小売りとしてのブランドはない」しかし「商品は作れる」し「リアルで認知される場(実店舗など)を持っている」という会社は日本中に多くあると思います。このたった2つの条件を満たせれば良いのです。インターネットでのチャンスが一気に広がりました。
ではなぜ、「商品・サービスが作れる」こと、「リアルで認知される場を持っている」ことが重要なのかという話をしていきます。まずは、「商品・サービスが作れる」ことの重要性からです。
もはや、Eコマースでは買えないものはない、という時代になりました。食品、日用品、家電、本、チケット・・ありとあらゆるものをインターネットで購入することができます。地球上の奥地、未開の地でしか手に入らないわずかなものは、まだEコマースで手に入れることができないかもしれません。しかし、そういったものは「それほど必要がないもの」です。「必要があるもの」については、Eコマースはほとんど網羅したといっても過言ではないと思います。残念ながら、「そんなものが、まだネットで売っていなかったんだ!?」と抜け道を探すようなことはできなくなりました。
仕入れが崩壊していきます。厳密にいえば、「中小企業の仕入れ小売り」の崩壊です。すべての業界に当てはまるとは言いません。ニッチすぎて大手の企業が手を出しづらいジャンルの商品もあるでしょう。しかし、基本的に、「仕入れ小売り」はボリュームを出すことができる「大資本」が有利に働いていきます。市場に出回っているものを、「安く買って、利益を乗せて売る」ことができるのは、「最大手の企業1社のみ」になっていくのが、資本の論理です。
つづきはこちら。
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