ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

目標は「短期的」から「長期的」に伸ばせば実現性がアップ! 【no.0112】

(2013年12月のリライト)

 年始に、目標を確実に「実現する」ために必要なことは?(こちらを参照)というコラムを書いたんですが、その中で、こんなことを書いたんですよね。

 「目標って、長期的なところから短期的なところに落としていくものというイメージがあるのですが、本来は、短期的なところから長期的なところに伸ばしていくものではないかと思うのです。」

 これ、ブログを書いてる途中に思い浮かんで書いちゃったんですが、この回のコラムのテーマが「長期的な目標を、短期的なところに落とす」という内容だったので、深くは掘り下げなかったんです。でも、ブログを書きながら「短期的なところから、長期的なところに伸ばしていく」ことの方が、確実に「実現する」ためには必要だよなーとか思ってしまったわけです。

*具体的な手法を伝えないのって「無責任」

 長期的な目標は、確かにモチベーションになるし、このために頑張るんだっていう動機づけにもなると思うんで、もちろん否定するつもりはありません。しかしながら、昔から抱えてた疑問なんだけども、学校の先生とかテレビのお偉いさんとか、いろんな人が「夢を持とう」とか言うじゃないですか。でも、「夢を持とう」って言った後で、それを実現するための具体的な方法、とまではいわなくても、具体的な手法を伝えないのって、すごく「無責任」だと思うんですよ。

 「僕はプロ野球選手になりたい」って夢があったとして、「素晴らしい!頑張って!じゃあ算数の授業をはじめよう!」ってなるじゃないですか。「諦めずに頑張れ」は確かに正論なんですけど、これって何かを使えているようで何も伝えてなくないですか?やっぱり手法が欲しいですよね。

 「プロ野球選手」っていう夢があるなら、それを実現するために「ドラフトで指名をもらう」→「甲子園で活躍する」→「高校でレギュラーになる」→「強豪校にスカウトされる」→「中3の全国大会に出る」みたいに逆算していくと思うんですが、これだと「では今日何をやるべきか?」っていうところには落ちない気がするんですよね。「やるべきことをやる」も正論なんですが、何も伝えてないのでNG。

 夢が「プロ野球選手」なら目標の逆算がまだわかりやすいと思うんですが、これが「1億円稼ぐ」とかになるとさらに微妙になってきて、長期的なところから短期的なところに落とそうにも、「いつから何をすれば、いつ1億円を稼げるのか」さっぱりわからない。大人の夢って肉体的なリミットがないものが多いので、大方こんな感じになりがちだと思います。

*計算上できると、目標の実現がグッと近づく

 だから、まず、「今日、1万円稼ぐ」とか「今週、3万円稼ぐ」とか、最初はもっとハードル低くても良いと思うんですが、そういう短期的な目標を立てた方がいいと思うんですよね。もし、今日1万円稼げたなら明日も1万円稼げる可能性があるわけじゃないですか。そしたら1億円稼ぐのは10,000日後(27年と148日後)っていう期日ができますよね。計算上できることがわかっただけで、目標の実現がグッと近づいてきた感じがするじゃないですか。

 あとは、1日あたりの効率をどう上げていくか、みたいな試行錯誤のフェイズに入ってくわけで、それによって「27年後に1億円稼ぐ」なのか「10年後に1億円稼ぐ」なのかが決まっていくわけです。目標ってどこか絶対的で揺らいじゃいけないイメージがあるけれど、上方修正するのは(もちろん下方修正も)まったく構わないわけですからね。

 長期的な目標は1回だけ設定して、紙に書いてトイレに張っておけばそれで十分だと思います。あくまで追っていくべきなのは短期的な目標であって、それは妄想とか期待とか希望とかではなくて「現実」ですから。1日の目標を達成したら、2日分の目標を立て、それができたら4日分の目標を立て、次に8日分の目標を立てて、次に16日分、次に32日分、次に64日分、128日分、256日分、512日分・・というように、短期的から長期的に目標を伸ばしていけば、より目標の実現性がアップするんじゃないかな。

 いずれにしても、まずは明日1日の目標を立てて、それを達成することから。そこから、すべてが始まるわけです。いつも将来のデカイ夢ばかりを語っている人よりも、明日やることを憂いてる人の方が、目標を達成できるような、気がするんだけどなぁ。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから