ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。その弐【no.0446】
ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。(前回はこちら)
前回は、「ブログ続けられない症候群」の理由のひとつである、「誰でも知っていることを書いてはいけない」という幻想について書きました。
企業の自社メディアとしてブログを書く人間は、必ずどの業界かのプロフェッショナルです。自分の業界では「常識」と思われていることでも、99%の人からすれば「常識」ではありません。そして、あなたの会社の製品やサービスを使って、課題解決をしたいお客様も、その99%の枠の中にいる「素人」です。「誰でも知っていることを書いてはいけない」というのは、自分を縛っているだけの幻想です。仮に、本当に一般の「誰でも知っている」ことだったとしても、その道のプロフェッショナルが書いているだけでその意味合いはまったく違ったものになるはずです。
これで少し、ブログを続けるためのハードルが下がったでしょうか。
さて次です。「いままで書いたものよりも、もっといいものを書かなきゃ症候群」です。これがブログを続けられない理由のひとつになります。
企業の自社メディアとはいえ、ブログがスタートした時点では、自社メディアのアクセス数はゼロです。はじめは、社内の人間や近い取引先の方、また家族や友達が面白がってブログを読んでくれます。そして、次第に「自分の知らない方」にもブログが認知されるようになってきます。そうなると、ブログの内容が「評価」されるようになります。厳密にいえば、ブログの読み手側は特に感情もなくブログを読んだとしても、ブログの「書き手」側が評価や反応を意識するようになってくるのです。さらに運が悪いことに、その時期に重ねて起こることがあります。それは、「ネタ切れ」です。
自分の中でブログの「ネタ」があるうちは、サクサク文章が進んでいきます。定期的にブログを自社メディアにアップするのも、それほど難しくはないはずです。しかし、「弾」はどこかで切れます。というか、切れたと思い込んでしまいます。
「弾」があるときに書いた文章は、内容が充実しているように感じ、人に読まれるのも苦ではないですが、「弾」が切れてくると、苦し紛れで文章を書いている(と感じる)ようになり、自分の文章に自信が持てなくなります。人にもよりますが、毎日ブログを続けたとしたら、早ければ1週間、少し長くて1ヵ月でこの症状がおきます。
そんなときに、読み手からの評価や反応を耳にすると、「いままで書いたものよりも、もっといいものを書かなきゃ症候群」がより増幅されていくのです。自分の中で勝手に「期待されているぞ」と、ブログ執筆へのハードルを高くしてしまいます。これではブログを継続することができません。
これは真面目な人に起こりやすい症状です。昨日より今日、今日より明日、明日より明後日と常に進歩をしようとします。それが、読み手側が求めているかは「別」なのにです。自分で自分に対して、進歩を求めてしまってはいけません。大切なのは、「継続すること」を優先し、内容へのこだわりをひとまず棚上げすることです。そうすれば、ブログを書くことがグッと楽になります。
所詮、ブログの質、内容の良し悪し、切り口や視点の鋭さなどというものは、「現状の自分の中の持ち駒」からしか出ないものなのです。自分のブログの内容がつまらないとか、視点が面白くないなどと思うならば、それは「自分の日々の努力不足」ということであり、「これから頑張りましょう」という話なのです。ですから、「いまの自分の実力なんてこんなもんだ!」と半ば開き直って、ブログを継続していく。まずは質より量から始めていきましょう。量は頑張ればなんとかなるはずですから。決して自分に期待をしすぎてはいけませんよ。
つづきはこちら。
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