ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ネットショップの売れるページの考え方。【no.0202】

 売れるページってどんなページか教えてください。そんなご相談をいただくことがよくありますが、一概に「こんなページです」とは言いにくかったりします。ネットショップが対象にしているお客様によっても違うし、商材によっても違う、運営している会社によっても運営しているスタッフによっても違うわけです。ですので、成功事例をそのまま真似たとしても、売上まで真似れることはないわけです。

 とはいえ、売れるページのセオリーというものはあると思うので、今回はその原理原則をいくつかあげてみたいと思います。

1.統一感のあるデザイン
 ウェブサイト全体にわたってフォントや文字の大きさ、基調となるカラーなど、テイストが統一されていて、お客様に違和感をもたせることのないデザイン。ネットショップのデザインが、ペルソナ(顧客像)の好みを表していると言っても過言じゃないですよね。

2.直観的なレイアウト
 あくまで重要なのは、お客様がストレスなくネットショップで商品を探し、ショッピングを楽しめることです。そのため、ウェブサイトを回遊することのために頭を使わせてしまうようなレイアウトでは、お客様が疲れてしまいます。まずは、ヘッダーがあって、レフトナビがあって、フッターがあってというような「よくある」ネットショップのレイアウトからスタートするのが良さそうです。

3.第一印象で何のショップなのかわかること
 お客様は初めて訪れたネットショップをじっくり見てはくれません。検索エンジンや参照サイトなど、どこかの導線からお客様はショップや商品を見つけてくれるわけですが、自分にとって必要なサイトか、回遊して商品を探す必要がありそうかを、ウェブサイトを訪れた瞬間に判断します。第一印象でどんなショップなのか、特にデザインとヘッダー(の看板)の見せ方に気を使いたいところです。

4.商品が探しやすいカテゴリ分け
 単品の商品だけでネットショップを展開する場合は別ですが、取り扱う商品の数が増えてくると、お客様への見せ方の工夫が必要になります。実店舗、例えばスーパーの調味料コーナーのように、並んでいる商品を見回して、気になった商品を手に取って詳しく見る、というようなことがインターネットの世界ではできません。お客様がどうやって探すかをイメージして、用途別・価格別・カラー別など複数のカテゴリから商品を探せるようにしておきましょう。

5.お客様を不安にさせないショップ情報
 初めて利用するネットショップであれば、どんな会社が運営しているのか、実店舗があるのか、配送指定ができるのか、決済方法はどんなものが使えるのか、などお客様は店舗情報を気にします。イーコマースは一般的なものにはなってきていますが、「わからないことがあれば問い合わせしてもらえるだろう」ではなく、FAQページ含め、お客様が気になる情報をあらかじめ出しておくことが大切です。お客様は「無言で」あなたのネットショップから去っていってしまいます。

 まだ、いくつか売れるページの原理原則がありますが、いずれも重要なのは、成果がきちんと出ているかデータを活用して定量的な分析を繰り返していくことです。きれいな写真、手の込んだページ、美しすぎるモデルさんを使ったからといって、必ずしも売上に繋がるわけではありません。どうすれば売れるページを作れるか、その改善アイデアはあくまで定性的なものです。はじめに書いたように、ペルソナ・商材・ページを作る人によって成果が異なってきますので、定性的な改善アイデアを必ず定量的なデータで検証して、あなたのネットショップとしての売れるページを模索していってください。

 おわり。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから