オンラインショップの商品コードを設定するときに付加できる要素。【no.0223】
オンラインショップの商品コードを設定するときに付加できる要素。
EC事業に本格的に取り組むようになると商品マスターの必要性に迫られます。オンラインショップをスタートしたばかりの頃は、入荷した商品を出品する。そして在庫がなくなったら発注する。そんな流れで大丈夫です。
しかし、オンラインショップの商品数が増え、在庫が切れる前に商品を発注し、売れ筋アイテムのデータ分析をすることを考え始めると、商品マスターを作成しデータ管理をしなければいけません。その際、商品を識別するために設定するのが「商品コード」です。
これがなかなかの曲者です。オンラインショップでの注文データは商品コードをベースにして集計をします。ですから、一度設定すると途中から変えるわけにいかない。変更するならば、データを遡って過去のデータを全て変えなくてはいけなくなります。今回は後々の活用を見越して、どのような要素を盛り込めば良いかを紹介します。
*商品コードを通し番号だけで設定する
通し番号だけで設定するパターンです。桁数を決めておき「0001」から商品コードをスタートさせていきます。「0001」スタートだと困るのが商品数9999を超えた場合です。この場合、途中から商品コードの桁数を増やさなければいけなくなります。できるだけ多めの桁数で設定しましょう。
*商品コードをJANコードで設定する
JANコードにしてしまうという手があります。この場合、自社独自のIDではなく、一般的なIDになるので利便性もあります。注意する点としては、JANコードは必ずしもユニークなものではではないことです。例えば、同一商品色違いなどでは同じJANコードが使われることがあります。また、JANコードがない商品を発売する場合、独自の商品コードを設定することになります。規則性が失われてしまうことが管理上問題になります。
*商品カテゴリ情報を設定する
商品カテゴリを埋め込む方法です。例えば、家具を取り扱うショップであれば、「テーブル=TE」「ベッド=BE」「イス=CH」というように、商品カテゴリを記号化して埋め込みます。「商品カテゴリ記号+通し番号」で、「TE0001」「TE0002」「TE0003」と商品コードを設定していきます。
*取引先(仕入先、工場など)情報を設定する
小売のオンラインショップの場合、商品コードに仕入先情報を埋め込む方法があります。OEMで生産をしている場合は工場(取引先)の情報ということになります。カテゴリと同様に記号化して、通し番号をくっつけます。
*納期情報を設定する
商品の納期の情報を埋め込みます。これを行うと、商品コードを見るだけで納期わかり全社的な共有事項になります。ただし、時期によって商品の納期が変わる場合は商品コードを変更しなければいけなくなります。
*販売チャネル情報を設定する
商品を販売しているショッピングモール、自社サイト別に設定する方法です。注文データを確認したときに、どこのショップで売れた商品かがわかりやすくなります。楽天市場であれば「R」、Amazonなら「A」を頭につけるイメージですね。
*その他の設定
その他にも検討要素があります。「配送業者(ヤマト運輸、佐川急便とか)」「仕入先でのID」「カラーやサイズ」です。商品コードは不可変でユニークなものなので、今後変わらない情報を記号で加えましょう。
以上、商品コードに付加できる要素をまとめてみました。本来、商品マスターの列を増やして、情報を個々に入力していくのがセオリーです。ただ商品コードを記号化することで、ECスタッフの共通言語することができます。また、データベースを使わない場合、データ集計できるのも楽ですね。
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