アポイントに「伺う」ことでわかること。みえること。【no.1089】
基本的に、アポイントは先方のオフィスに伺うようにしています。
東京の麹町駅と半蔵門駅の中間地点にECMJのオフィスはあるのですが、残念ながらほとんど使っていません。仕事が忙しくなると外に出ずっぱりですから、1週間以上オフィスに戻らない日もあります。たまに「御社にお伺いしますよ!」と言ってもらえる方がいて、非常に嬉しいのですが、実はECMJのオフィスでミーティングをするためだけに外出から戻っているときも・・。
ECMJのクライアントさんのミーティングはもちろんクライアントさんのオフィスでおこなっていますし、ご相談や情報交換の打ち合わせも先方のオフィスでお願いすることがほとんどです。これだと移動時間が多く取られます。1つのアポの前後にアポ時間の延長&移動時間として1時間を見込んでスケジュールを入れますから、1時間の打ち合わせならば、ECMJオフィスにご足労いただくことで倍のミーティングができることになります。
それも効率的といえば効率的なのですが、先方のオフィスに伺って打ち合わせをおこなうことにしているのは、やはりどのような環境でお仕事をされているのかを、肌で感じたいからです。ECMJのクライアントさんの場合でいえば、ECMJのオフィスでミーティングをするよりも、先方のオフィスでミーティングをする方が売上が上がると思っているからです。
少し前の話ですが、こんなことがありました。
コンサルティング時に宿題としてお願いした単純作業の仕事の進捗があまり良くないネットショップ担当者の方がおられました。ネットショップで販売している画像をいったんパソコンのローカルに落として、若干の加工を施してまたネットショップに掲載し直す、そんなシンプルな作業です。商品ページは500ページほどありましたが、1商品の更新にかける時間はせいぜい1-2分。隔週のミーティングの間に、50商品ずつ着実に進めていければ良いと思っていました。
ところが、隔週のミーティングの間にその単純作業が半分の25ページも進まない。担当者の方は「意外と時間がかかるんですよ」と言いますが、こちらは「少し手を抜いてるんじゃないか?」と一瞬よぎるわけです。ここでの対応としては、「作業を効率的に進める方法を考える」なのですが、聞いてみたところ、そこまで非効率な進め方をしているようでも無さそうなのです。
帰り際にパソコンを覗かせてもらうと、原因がわかりました。パソコンがめちゃくちゃ重いのです。画像を落とすのも、画像を加工するのも読み込みの時間をイチイチ待たなければいけません。デスクトップにたくさんファイルを残していることも、パソコンが重たい原因でした。もちろん、本人としては「これが通常」として作業をおこなってくれていたわけです。
これって、オフィスに伺わないと気づきづらいことではないでしょうか。
他にも、ホワイトボードがないので議事内容が残せていなかったとか、書類を置く棚の位置が遠くて効率的でなかったりとか、LANケーブルの関係で特定の場所でしかネット回線が使えなかったりとか、オフィスに伺わないとわからない「本当の課題」があります。あとは、ここではあまり詳しく書かないですが、スタッフの方の表情とか態度とか・・会社の本質を知るために重要です。
ミーティングをしましょう、となると当然のごとく「弊社に来社お願いします」という方、効率的なのはわかるんですが、たまに先方のオフィスに訪問するのも良いですよ。
おわり。
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