まずはここから徹底的に。WEBサイト運用改善アプローチ。その参【no.0943】
WEBサイト運用改善アプローチ。(前回はこちら)
データ活用の原理原則について共有をさせてもらったところで、いよいよWEBサイトの運用改善に入っていきたいと思います。
世の中には無料・有料問わず、様々なデータ分析のツールが出ています。より深くデータを分析できるものや、業界に合わせてデータ分析ができるもの、顧客別での分析ができるものなど、個性的なものも多いですし、今日もどこかで新しいツールが開発されているのだと思います。
どうせデータ活用をおこなうなら・・とレベルの高いツールを導入したくなる気持ちはわかるのですが、まずはそこをグッと押さえて、シンプルなデータから着実に追っていくのがオススメです。これだけでも、データ活用の成果は間違いなく出ます。最初から手を広げすぎる必要はないのです。
ここから具体的な話です。まずはGoogleアナリティクスをWEBサイトに導入しましょう。
GoogleアナリティクスはGoogleが提供している無料のWEBデータ分析のツールです。自社でWEBサイトを構築・運用しているならば、担当者の方に「Googleアナリティクス入ってる?」と聞いてみてください。制作会社にお任せしている場合は、「Googleアナリティクス入ってましたっけ?」と聞いてみてください。
データを活用できる環境を整えることが、データ活用に向けての第一歩、ということになります。すでにGoogleアナリティクスを導入している会社さんは、こちらを読み飛ばしてもらって大丈夫です。
Googleアナリティクスでは様々なデータをみることができます。自らタグ付けをして、深いデータ分析をすることも可能ですし、有料のツールにアップグレードしてよりハイレベルな分析をすることも可能です。ただ、まずは基本からしっかりと。基本は決して「初級」という意味ではありません。走ることは体力づくりの基本ですが、走るのが上手ならオリンピック選手にもなれます。
Googleアナリティクスで見たいデータは4つあります。
WEBサイトの主要なデータを閲覧することができる「ユーザーサマリー」。WEBサイトにきた方がどのWEBサイトを経由してアクセスしたのかがわかる「参照元/メディア」のデータ。検索エンジン経由でWEBサイトにきた方がどんなキーワードで検索してアクセスしたのかがわかる「オーガニック検索キーワード」。WEBサイトにアクセスした方がどのページを閲覧したのかがわかる「コンテンツサマリー」。
ひとまずはこの4つをしっかり見ることができれば、WEBサイトの運用改善は回っていくのではないかと思います。大切なことは前回、前々回のデータ活用の話でもお伝えしたとおり、同一期間同一条件のデータを「比較し、変化を探し、その原因を検証する」この作業を継続し続けていくことです。継続することにより、WEBサイトの因果関係を解き明かすことができます。問題は「データの深さ」とかではないのです。
さて、まずデータ活用の基本の「キ」とも言うべき「ユーザーサマリー」について解説をしていきます。ユーザーサマリーはGoogleアナリティクスのWEBサイトを開いたときに最初に出てくるページです。WEBサイトのデータにおける中枢の数字を見ることができます。「セッション」「ページビュー数」「ページ/セッション」「平均セッション時間」「直帰率」あたりのデータは、できれば毎日追っていくことをオススメしています。
つづきはこちら。
カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 5.Eコマースの分析