まずはここから徹底的に。WEBサイト運用改善アプローチ。その壱【no.0941】
WEBサイトを運用するということは、データを活用することでもあります。これはホームぺージはもちろんのこと、サービスサイト、コーポレートサイト、WEBメディア、ネットショップ・・インターネットを利用する場合、すべてに当てはまることです。
ですから、WEBサイトを立ち上げているにも関わらずデータを見ていない、WEBサイトを更新しているにも関わらずデータを見ていないというのは、インターネットの力を半分しか活かせていないことになります。WEBサイトを立ち上げ、更新する。その先にインターネットならではの「面白さ」があるのです。
日本の企業の中で、自社のWEBサイトを持っていないという会社は少なくなったのではないかと思います。この15年程の間にコーポレートサイト、サービスサイト、いわゆるホームページを作ったという会社が多いのではなでしょうか。
ただ、WEBサイトを「活用する」という観点で考えた場合。自社がインターネットを活用しきれているか、というとどうでしょう。「どうやって活用すればいいのか?」というところで詰まっている会社も多いかもしれません。どこから手を付ければいいのか、ゼロからイチは難しいものです。
まずはここから始めてみてはどうでしょうか、というものをご紹介していければと思っています。
*データ活用の原則を知る
WEBサイトのどのデータを見るところからスタートすればいいか、それをお話する前にお伝えしたいことがあります。それは、「データを活用する」というのははたしてどういうことなのか?ということです。ここを理解していないと、データを活かしきることがはできません。データ活用の原則をお伝えします。
データとは現在のデータをみるものではありません。あくまでデータは過去のデータとの比較によって、その存在に意味を持ちます。同一期間同一条件で取得した過去のデータと現在のデータを比較すること。ここからがデータ活用、データ分析、データを読むことのスタートです。過去のデータと現在のデータを比較して、その変化を見つけ出してください。
問題はそのデータの変化が、「自分たちがおこなったアクションによって起こっているのか」もしくは「自分たちがおこなったアクションではないけれど、何らかの市場環境の変化によって起こっているのか」、どちらなのかを検証することです。つまり、データの変化という「結果」に対しての「原因」を探していくのです。
*「結果」と「原因」の関係を探っていく
過去のデータと現在のデータを比較し、その変化をみつける。自分たちがおこなったアクションを思い出し(書き出し)、データの変化を引き起こした要因を探る。また、データ期間の中で、何らかの市場環境の変化が起こったかを探す。こうやって、「結果」と「原因」の関係を探っていくのです。
「原因」と「結果」という言葉の並び順が通常です。しかし、インターネットのマーケティングを展開してくときには、「結果」と「原因」という言葉の並び順が適切かもしれません。インターネットのマーケティングを進める上で、起点になっていくのは「原因」ではなく「結果」の方です。
さて、データの比較と因果関係の整理をしました。過去のデータ、現在のデータがあれば、未来のデータも登場します。仮に過去のデータと現在のデータが一週間ごとの集計データだとすれば、現在のデータの一週間後に未来のデータが登場することになります。この未来のデータに向けて、自分たちがどんなアクションを起こしていけばいいのか、を考えていくわけです。
つづきはこちら。
カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 5.Eコマースの分析