ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「毎日読む!仕事のすごい考え方」でマインド管理。【no.0232】

 「Eコマースにおけるコストダウンと売上アップ(売上編)」のエントリーの中で、「意欲管理」というものを紹介しました。マインド管理というような言葉でも置き換えることができるかもしれません。Eコマースという仕事に向かう上でのベースとなる考え方をいかにして個人と組織に伝えていくかということです。

 ベースとなる考え方を、本当の意味でのベース(土台)にするためには時間をかけなければいけません。正に千里の道も一歩からであり、今日伝えて今日から行動原理を変えることができる人間はいないと思います。そのために貼り紙をしたり、唱和をしたり、毎日確認をすることによって身体の芯から沁みわたらせ、結果として習慣を変えていくわけです。

 そこで今回は、ベースを作っていくための方法として、過去に貼り紙をお願いしていた「毎日読む!仕事のすごい考え方」を紹介したいと思います。こちらは実際にEコマースに関わるスタッフの方に毎日読んでいただいていたものです。ぜひ参考にされてください。

「毎日読む!仕事のすごい考え方」
・重要なのは、他の人がやらないことを、他の人がやらない量やること、徹底してやること。
・悲しいのは、たくさんの時間をかけたのに、結果(売上)に繋がらずに終わること。
・必ず自分に、「100回やったか、100回考えたか」を問いてください。

 これが前段です。とことんやる、徹底してやる、つらかったり楽しいことではなかったりするけれども、結局は隣のネットショップより「汗を流す」しかない、ということを伝えています。そして内容です。

1.仕事に魔法はない。「1%の改善」を徹底的に積み重ねる。「1%」をバカにしない。
 自分の日々の仕事、制作したもの、ウェブサイトを常に疑うこと。何かに気づいたら面倒がらずにどんどん改善をしていくこと。売れているネットショップ、検索すると上位に出てくるネットショップを毎日見ておくこと。自分のネットショップとどこが違うのかをチェックして、改善に役立てること。

2.「何」なら他のネットショップに勝てるかを考える。捨てる&絞る。
 あなたのネットショップはEコマース業界では完全な後発組です。「何」なら先行組に勝てるかを考えること。今から競合のネットショップと同じショップを作っても、絶対に勝てません。まずはこれを十分理解することが大切です。

3.発信者(ショップ)ではなく、受信者(お客様)の動きから考える。
 お客様がインターネット上をどういう動きをして、あなたのネットショップに来られるかを考えること。どんなお客様があなたのネットショップで「より買ってくれる」お客様なのかを考えること。これを常に考えて、「どの仕事の優先順位を上げるか」「どの仕事の量を増やすか、徹底するか」を考えること。

4.どんどん人に意見を聞く、質問する、巻き込むこと。自分の知りたいことは他人にはわからない。
 あなたが何を知りたいかを他人は知りません。だから、自分から人に聞かなければいけません。より具体的に聞くことが大切です。「どうすればいいですか?」ではなく「(自分の考えを)どう思いますか?」と聞くこと。これを毎日ちゃんと続けていれば、あなたが聞かなくても「自然に」「周りが」意見してくれるようになり、助け舟を出してくれるようにもなります。

 これをデスクから見える位置に貼ってもらい、毎日業務を開始する前に読んでもらいました。紹介した中だと、4番が比較的個人宛に近い内容ですが、こちらは組織の横のコミュニケーションを活性化してもらうために加えたものですね。大変アナログではありますが、こういう地味なものはじわじわボディーブローのように効いてきます。ちなみに、私のデスクにも貼り紙がしてあります。「70%を100%続ける」これを1年以上見続けて、習慣として徹底するように心がけています。1つでもやりきるのは大変ですね。(いきなり4つはやりすぎかも)

 おわり。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから