ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。10【no.0753】

 「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。(前回はこちら

 「検索」で新しいお客様に知ってもらうための考え方、まとめです。

 検索順位が変化する原因は3つです。ひとつは「自社の要因による変化」。もうひとつは「競合他社の要因による変化」。そして最後に「検索アルゴリズムの変化」になります。

 「検索アルゴリズムの変化」を掴むためのセオリーは、毎日同じ時間に検索順位を見ることです。自社のネットショップの対象顧客が「どのようなキーワードでネットショップに来店するか?」を考え、軸になるキーワードを設定しましょう。毎日同じ時間にキーワードで検索をおこない、自社の商品ページが何位に位置しているかを調べます。これを毎回エクセルにつけていってください。

 毎日同じ時間に検索順位を確認していると、急激に検索順位が動くときがあると思います。「自社の要因による変化」「競合他社の要因による変化」の可能性を確認した上で、特に大きく順位が動く要因がなければ「検索アルゴリズムの変化」ということになります。ショッピングモール側が「検索アルゴリズムの設定」を変えたことによって検索順位が変動したわけです。

 当然、ショッピングモール側が「検索アルゴリズムの設定」をどのように変化させたのかはわかりません。そのため、検索アルゴリズムに対して「最適な商品ページのキーワード設定」を探すための試行錯誤をしなくてはいけなくなります。

 「最適な商品ページのキーワード設定」を探すためのヒントになるのが、こちらも「毎日同じ時間にキーワード検索をおこなっていること」になります。「検索アルゴリズムの変化」によって、検索順位が上がった商品ページ、検索順位が下がった商品ページを探します。これらの商品ページの共通項を自社の商品ページに反映させて「最適な商品ページのキーワード設定」を探していくのです。

 検索順位に特に影響するのがネットショップの「商品名(商品タイトル)」です。この「商品名(商品タイトル)」の入力をどうするかによって、ショッピングモールでの検索順位が変動していきます。入力の方法にはいくつかのパターンがあります。重要なポイントなので、再度お伝えします。

 「商品名(商品タイトル)の長さが適格(長すぎても短すぎてもダメ)」・「商品名(商品タイトル)に特定のキーワードが複数回入っている」・「商品名(商品タイトル)の並び順がユーザーの検索と近い」・「商品名(商品タイトル)の先頭に、ユーザーの検索キーワードが入っている」・「商品名(商品タイトル)に特定の絵文字(☆や◎)が入っていない」

 などなどです。ショッピングモールの検索順位は4~6時間おきに新しいものが反映されますから、同じ商品ページで検索アルゴリズムを探る場合、1日に4~5回見直しをかけるチャンスがあります。「どのように商品名(商品タイトル)を変更したか」をエクセルにきちんと残して、更新をかけていきましょう。

 「いかにしてお客様に自社のネットショップを知ってもらうか」は、ネットショップ運営の最大のポイントであるといっても過言ではありません。しかし、「これさえやれば完璧」ということはないですし、一時的なノウハウは市場環境が変わると役に立たなくなってしまいます。

 「毎日同じ時間に検索順位を見る」「毎回の変更とその成果をきちんと記録しておく」ことが基本です。この「原理原則」は検索アルゴリズムが変化しても使うことができます。毎日続けることは大変ですが、継続することで競合他社に先行することができますので、ネットショップの習慣にしていきたいところです。

 おわり。

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 3.Eコマースの収益アップ, 8.Eコマースの集客

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから