ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

2015年の課題を整理し、2016年の売上目標と年間スケジュールを立てよう【no.0827】

 2015年も終わりが近づいてきました。

 本日12月28日が仕事納めという会社さんも多いのではないでしょうか。もしくは25日に仕事を納めて、いまはゆったりコタツの中という方もいるかもしれません。しかし、社会人は年中仕事です。ネットショップは365日24時間無休で働いてくれています。

 2015年が終わるまでに、考えておきたいこと。それは2016年の年間スケジュールです。できれば、2016年の1年間をイメージして2015年を終わらせたいものです。

 2016年の年間スケジュールを立てるためのステップを紹介していきたいと思います。

1.売上目標(年間)を立てる
 まず大切なのが、売上目標(年間)を立てることです。会社さんによっては、2016年の目標をすでに立てているところも多いと思います。目標を設定していなければ、設定してください。会社の期が変わるタイミングが4月や9月だったとしても、1月からの12ヶ月の目標として立て直してください。振り返りは多ければ多いほど、未来の結果に対して効果を発揮します。

2.売上目標を月間に落とす
 売上目標(年間)を月間の数字に落とし込みます。ネットショップによっては季節のトレンドによって売上の上下が激しいところもあると思います。年間の流れを読みながら、月間の売上目標をつくっていってください。売上目標(年間)が「前年対比30%」などという計算になっているのであれば、2015年月々の売上を1.3倍にすればいいだけなのでシンプルです。

3.売上目標(月間)を係数に落とす
 売上目標(月間)に対して、係数が計算できる状態にあるならば、目標数値の因数分解をおこないます。ネットショップの場合であれば、「売上=アクセス人数×転換率×客単価」という公式での計算が可能ですから、この「売上」部分に月間の目標値を入れて、「アクセス人数」「転換率」「客単価」の3つの項目の調整をおこなっていきます。売上目標を達成するためには、どこをどう上げなければいけないのか、が明確になるわけです。

4.年間スケジュールを立てる
 1~3までは売上目標とその指標の設定についてでしたが、ここで年間のスケジュールを立てます。1~3の数字については売上目標が設定されるとほぼ自動的に決まってしまうものなのでわかりやすいですが、年間の「実践」スケジュールは何が良くて何が悪いかという明確な基準はありません。実際に実践をおこなったときに「係数」どおりの効果が出るかもわかりません。

 まずは2016年に「こういうことをやりたい」「こういう課題を解決したい」ということを書き出し、「そのためには何をクリアすればいいか」という項目・ステップを書き出し、その項目・ステップを年間スケジュールに入力していきます。

 また、「4月にこれをやる」とスケジュール上で設定をしたとしても、4月は4月1日から4月30日までの30日間あるわけですから、できるだけ「4月15日に完了させる」というように具体的な日付を設定しておく方が良いでしょう。

 具体的な日付を設定する(設定させる)とプレッシャーに感じる人もいますが、大丈夫です。あくまでスケジュールなので。まずは軽い気持ちで設定をしましょう。「やる」と決めること、「具体的な日付」を決めること。最初のステップとしてこれが大切です。

おまけ.月間スケジュールを立てる

 2016年の年間スケジュールを立てたら、できれば2016年の1月の月間スケジュールくらいは立てておきたいものです。これは、「日次」のエクセルを作成しておこなってください。月間スケジュールは、年間スケジュールのような「アバウトな日付」ではなく、「必ずこの日にこれをやる」という日付です。

 1ヵ月先くらいまでは、はっきりとしたスケジュール、きちんと実践できるスケジュールを組めたら理想です。最初はオーバーに仕事を入れすぎたり、少なすぎて目標に到底到達しなかったりということが起きますが、少しずつ慣れていくのが良いと思います。1歩目がなければ2歩目はありません。

おわり。

 

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから