定期チェックリストを作成して、ネットショップの「運営モレ」を防ごう【no.0845】
ネットショップを運営していく中で、「いつやってもいいし、いまやらなくてもいい仕事」というものが存在します。
毎日やらなければいけない受注処理や発送作業、販売スケジュールにのっとっておこなわれる商品企画や仕入れ、キャンペーン、インターネット広告などの仕事は漏れていきませんが、「いつでもいい仕事」というのは後回しになりがちです。
ただ気づかないうちに季節が春に変わっているのに表記が冬のままになっていたり、リンク先が旧ページのままになっていたり、ランキングが更新されていなかったりすると、お客様から「更新しているのだろうか?(運営しているのだろうか)」と思われたり、「安心して買える他のネットショップを探そう」と思われたりしてしまいます。
オススメするのが「定期チェックリスト」のエクセルを作成し、週次や月次のミーティング毎にメンバーでサイトをみながら確認をすることです。「毎月第一週目の金曜日16時~17時」というように、時間を決めてしまうことも効果的です。
ネットショップの「運営モレ」としてありがちなものを列挙してみます。
1.トップページ
意外に思われるかもしれませんが、トップページの更新が抜けがちになります。ヘッダーやフッター、サイドナビなど、全ページ共通で表示されるページはモレに気づきやすいのですが、トップページでしか見られない部分は更新が抜けてしまうことが多くあります。
2.日付
企画ページやバナーなどで「●月●日新作追加!」などと表示しているパターンです。アップした当時は新しい日付だったのですが、それから数ヶ月経ち、もはや日付を入れていること自体がマイナス印象になってしまうことがあります。
3.リンクミス
個別の商品ページからリンクを繋いでいた場合、繋いだ先のページが「売り切れ」や「ページ削除」によって機能しなくなっていることがあります。ネットショップが成長すればするほど起こりやすいモレになります。
4.季節感ズレ
売れ筋の商品ページについては気づきやすくても、テールの商品については運営の中で目につくことも少なく、更新がモレがちになります。もう冬なのに「夏にぴったり」というキャッチコピーになっていたり、もう夏なのにコートのコーディネートになっていたりということが起きます。
5.ランキング、新着情報
モレの代名詞です。ネットショップを始めた当初は「ランキングを出していこう!」「新着情報を出していこう!」と意気込むのですが、更新が滞ってしまい、運用上の負担になってしまうことがあります。マイナス印象になるくらいならば無くしてしまった方が良いです。
みなさんのネットショップではどうでしょうか?
本来ならば、「気づいたベース」で「気づいた人」が修正をしていくのが理想なのですが、こういうのってみんな「みて見ぬふり」をしちゃうんですよね。「誰かがやるだろう(やらないと思うけど・・)」というところもあります。
なので、「定期チェックリスト」をつくって、定期的に「運営モレ」を確認することが大切です。
また多くの場合、この手の「運営モレ」は修正の担当が決まっていない「ポテンヒット」ゾーンの仕事であることも漏れる原因になっています。「定期チェックリスト」の管理者を設定し、修正をする担当を明確化していきましょう。
この仕事はネットショップ運営メンバーで、月替わりで担当を回していくと公平です。人によって「運営モレ」に「気づく部分と気づかない部分」が違っていたりして、個人のアイデンティティを知ることにも役立ちます。
おわり。
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