ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

背景を知らないのなら、こちらから勝手に決めつけない方がいい【no.1156】

 背景を知らないのなら、こちらから勝手に決めつけない方がいい―――。

 最近私が経験したふたつの話。みなさんはどう考えるだろうか。

 先日、とある会合があった。自分が深く関係している会合だ。そこで私に話しかけてきてくれたひとりの男性。どうやら弊社がEコマースのコンサルティングをおこなっていると知って、話しかけてくれたのだ。「石田さん、WEBサイトの改善について話を聞かせてもらえませんか・・」。

 ECMJのホームページにもあるとおり、いまは基本的に無料で相談を受けている。「アイデアがあっても、実行されなくては無価値」だと思っているからだ。もちろん時間に制限があるので、「この時間なら大丈夫ですよ」と空いている時間でお願いしている感じだ。

 「じゃあ、私のほうからご連絡しますよ」。今回は深く関係している団体のメンバーということもあり、積極的に力になろうと思った。翌日、男性に日程のメールを送った。しかし、返信がない。結局、2週間返信がなかった。2週間後、返信がきた。「返信できずにすいません。以下の日時はいかがでしょうか?」

 いただいた日時でお願いし、アポイントの場所も先方の都合が良いという新宿駅に決めた。その翌日。「すいません。重要な会議が入っている時間だったので、変更お願いします」という連絡がきた。私は、「そうなんですね」と変更を受け付けた。

 さらに、アポイント予定日の2日前、突然、電話が鳴った。男性からだ。

 「石田さん、今日のアポなんですけど、なんで来られないんですか!」。なんとこの方はアポイントの日時を間違えて電話してきたのだ。年上の方だし、団体のメンバーだし、経歴も立派な方だし、少し「おかしくないか?」と頭に来ていたのだが、「じゃあ、リスケしましょう!」と伝えた。

 これは怒った方がいいところなのだろうか。それとも、気にするほどのことではないだろうか。自分が威張っている、驕っているように感じられてしまうのが嫌で、なんだか指摘する気にもならない。無駄に喧嘩をしない方がいい、ように思う。みなさんだったら、どうするだろうか?

 もうひとつの話。

 とあるセミナーに出かけた。普段はあまり顔を出していない勉強会。なぜたまに出席したのかというと、コーディネーターの方に対面で報告する事項があったからだ。正直いうと、その日のセミナーのテーマが何かすら知らなかった。

 若干、セミナーに遅れた私は、空いている一番前の席に案内された。コーディネーターの方と「どうもどうも、後ほど」と目くばせをする。その日のセミナーの講師は、コーチング会社の社長だった。ひとつのテーマについて話しては参加者同士で意見交換してもらう、ということを繰り返す勉強会だった。私も隣の方と、「Eコマースのコンサルティング業をやっておりまして・・」なんて話していた。

 おそらく、講師の方に「コンサルタント」という言葉が引っかかったのだろうと思う。講師の方が何かにつけて、「一番前に座っているそこの君は、コンサルタントって言っていたよね。コンサルタントって〇〇〇なタイプが多いから気を付けた方がいいよ。君は大丈夫かな」などと、私のことをネタにしだした。セミナーが終わるまで何度も。

 もしかしたら、若いコンサルタントがコーチングのネタを盗むためにセミナーに参加したのだと思われたのかもしれない。この冷たい対応は何なんだ。私はただ単に、コーディネーターの方に会いにきただけなのに・・。しかも、私は一応、この団体の理事なのだ。

 こちらの話はみなさんどう思われるだろうか?

 背景を知らないのなら、勝手に決めつけない方がいい―――と思うのだが。

 おわり。

 

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから