ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ネットショップのショップ名について考える【no.1125】

 今日はネットショップの名前(ショップ名)について考えてみたいと思います。

 まず、質問です。先週いった飲み屋の名前って覚えていますか?

 魚民とか千年の宴とかチェーン店であれば覚えているかもしれないけれど、それは対象外。複数回飲みにいっている常連の店も対象外。自分で予約していった初めての店か、友人知人に連れられていったお店。その名前を覚えているでしょうか?

 さかのぼって、先々週でもいいし、一か月前でもいい。自分が初めていった飲み屋の名前をどれくらい覚えているだろうか。ちょっと思い出してみてほしい。

 お店の名前覚えているよ、という人は素晴らしい。しかし、お店の名前は覚えていない、というか知らない、という人がほとんどではないだろうか。でも、お店の場所は覚えているよ、という方もいると思う。場所は多くの場合、覚えているはず。お店の名前は覚えていなくても、お店の場所は覚えているものなのである。時間が経つと、両方忘れちゃいますけどね。

 お店の名前は覚えていなくても、お店の場所は覚えている。これだったら、もう一度お店にいってリピートをする可能性がある。お客様の立場であれば、リピートすることができる。2、3回リピートすれば、お店の名前ももしかしたら覚られるかもしれない。

 そしてネットショップである。先週ネットショッピングをしたお店の名前を覚えているか。Amazonや楽天市場という答えではなく、ネットショップの名前を思い出してほしい。うーん、思い出せない。買ったものは思い出せるけども。じゃあ、ネットショップの場所は覚えているか。ネットショップは実店舗のように「場所」で覚えることができない。「●● メンズ」って検索した気がするんだけど・・くらいしか、ネットショップに至る道がない。

 場所で覚えることができず、ショップの名前もわからないから、ネットショップは困るのである。

 もちろん、頑張って受注メールを掘り出してくれるお客様も中にはいると思いますけどね。でも多くの場合は、また検索バーやカテゴリから商品を探すところまで、お客様は戻ってしまうのです。

 だから、もうクドイくらいにネットショップの名前をアピールするしかないわけ。

 ネットショップの名前を知ってもらうためには、ふたつの方法がある。ひとつは、ネットショップの名前が覚えやすいこと。もうひとつは、ネットショップの名前を様々な場所に散りばめること。

 一言で「覚えやすい名前」といっても、そりゃ覚えやすい方がいいよねという話だ。覚えやすいための条件を書き並べてみる。

 まずは、「読める」こと読めない言葉は頭の中に入らない。ブランドとしてのこだわりがあれば別だが、フランス語のショップ名とかは読めないから覚えられない。そして、できればショップ名が短いこと。7文字くらいまでなら覚えることができる。あとは、英語やイタリア語の綴りの表記ではなく、カタカナ表記であること。これも読めるから覚えやすい。商材の名前がショップ名に入っているのもわかりやすい。「ゲキハナ」さんとかは、花が名前に入っているから「この前、花買ったとこ、どこだっけかな?」で思い出されやすい。

 そして、ネットショップの名前を様々な場所に散りばめること。ネットショップの看板、ショップ名欄だけではなく、商品名、商品説明文、商品紹介コンテンツ、ショップ紹介ページ、フッター、サイドナビ、納品書、配送伝票、段ボール、受注メール、サンクスメール、メルマガ、実店舗・・。どこまでネットショップの名前を入れることに徹底できているだろうか。チェックしてもらいたい。そして、よくあるのがショップ名とブランド名と店舗名(実店舗名)がバラバラなお店。ここはできれば統一したいところ。可能であれば店舗名(実店舗名)に揃えれば、リアルからの集客もより見込めます。

 ちなみに私事ですが「石田」の「石=イシ」が「EC=イーシー」を連想するらしく、覚えていただくのに得をしています。余談でした。

 おわり。

 

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから