「やった方がいいこと」は「やらなきゃいけないこと」をやった上で。【no.1041】
仕事って難しいなぁ、と常々考えています。当然ちゃ当然ですが。
仕事には「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」がありますよね。そして「やっちゃいけないこと」っていうのは実はあまりない。というか、おそらくきちんとした人間性のある人ならば「やっちゃいけないこと」をあまり考えない。「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」の範囲にはおさまる。まぁ、あと「わからないこと」っていうカテゴリもありますが。
問題はこの「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」の手の入れ方にあります。だいたい「やった方がいいこと」ばかりをやってしまうんですね。けっして「やっちゃいけないこと」ではないんだけれども、「やらなきゃいけないこと」でもない。「やらなきゃいけないこと」から目線を逸らして、「やった方がいいこと」ばかりをやってしまう。そして仕事をしている気分になってしまう。
「やらなきゃいけないこと」やった上で「やった方がいいこと」をやるのは結構なことなんですが、「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」を両立しているうち、気づかない間に「やった方がいいこと」の方に時間の比重が傾いてしまっていく。
なぜかというと、「やらなきゃいけないこと」はだいたい「地味で手間で面倒」な仕事だから。お金やちょっとした手間で解決できる課題ではなくて、自分自身がめちゃくちゃ努力する(しかも一時的じゃなく継続的な努力)か、他人に頭を下げて協力してもらわなければいけない仕事だから。やっぱり人間は気持ちの良い方にじわじわと進んでいく。
世の中には「やった方がいいこと」がたくさんあって、全部やりきりたいと思うんだけど、全部やるのは無理。しかも「やった方いいこと」は「やらなきゃいけないこと」を食い散らかしてしまう。だって、「やった方がいいこと」なのだから。
大切なのは「やった方がいいこと」を頭の中から外して、「やらなきゃいけないこと」にまず徹底的に集中すること。「やらなきゃいけないこと」は得意だったり下手だったり、得意だけと嫌いだったり、下手だけど好きだったり(これはあんまないか?)すると思うんですけど、とにかく向き合わなければ始まらない。「やらなきゃいけないこと」が複数ある場合もあるので、そのときは自分が得意だったり好きなことの方に寄せていきたいですよね。
自分が過去3ヶ月間のうちにやった仕事を書き出す。リストアップする。その仕事を「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」に分ける。やった仕事が着実に成果に結びついていると思うなら、もちろん「やった方がいいこと」は継続。成果に結びついていないなら、「やらなきゃいけないこと」に時間配分を傾けてみる。この見直しが大切。
この見直しをするためには、自分が日々どんな仕事をやったのかを残しておくことが大切。そうしないと、「やらなきゃいけないこと」と「やった方がいいこと」の仕分けもできないし、成果と行動とを繋げることができない。まずは日々の業務の履歴をどのような形でもいいから残すこと。これを習慣化するのが難しいのですが、業務終了前の5分仕事として毎日スケジューリングして少しずつ慣らしていくしかないですよね。
まぁ、このブログは半分自分に書いているわけです。「やった方がいいこと」を整理して、「やらなきゃいけないこと」に注力するスケジュールをつくると、意外と時間ができたりもします。「やらなきゃいけないこと」がさらに倍できるようになります。
おわり。
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