「実行数値管理表」を使っての、ミーティングの回し方。2【no.1017】
「実行数値管理表」を使っての、ミーティングの回し方。2です。(前回はこちら)
前回は「実行数値管理表」の概念と書き方について改めて解説をしました。ECMJセミナーや石田の講演会に参加された方は、「ああ、あれね!」と記憶があるかなと思います。今回は具体的な「実行数値管理表」を使ってのミーティングの回し方に入っていきます。
まず、「実行数値管理表」をミーティングに参加する人数分、印刷しましょう。1人が1枚手元に置いた状態でミーティングを開始します。
各々のパソコンでエクセルを開き、「実行数値管理表」の内容を確認するという方法もあるかと思いますが、あまりおすすめしません。データは紙に落とした方が理解が深まりますし、議論になったポイントを手書きで書き加えることもできます。ぜひ紙でおこなってください。
「実行数値管理表」には5つの項目の数字が並んでいます。そして、それぞれの数字が毎日変化をしています。最初は頭がこんがらがってしまうかもしれません。「実行数値管理表」を見て、気になった部分をミーティング参加メンバーに挙げてもらうのではなく、1項目1項目、順々に数字を見ていくところから始めましょう。
最初に「売上」です。前回のミーティングから今回のミーティングの期間で、もっとも「売上」の数字が大きい日を見ます。まずはここから始めてください。
例えば、週次のミーティングで「実行数値管理表」を活用している場合。対象期間1週間の中から、もっとも「売上」の高い日を探します。隔週のミーティングで「実行数値管理表」を活用するならば、2週間の中からもっとも「売上」の高い日を探します。
「実行数値管理表」を活用し始めたころは、この程度の活用からスタートしていくだけで大丈夫です。「実行数値管理表」の扱いに慣れてくれば、ひと目で「どの日の売上が高いか」を見つけることができますが、慣れないうちは「高い数字を探すのでひと苦労」だったりします。数字が苦手な人でもわかりやすい、シンプルな方法からスタートしていきましょう。
まずは「売上」の列だけを見て、数字が高い日を探します。そして、「なぜこの日は売上が高かったのか?」をミーティングの参加メンバーで論じるわけです。
毎日の「実行数値管理表」の作成が上手くいっていると、「施策/改善」「理由/特筆事項」の欄に、「売上が高かった理由」が書かれていると思います。もし日々の入力がされている場合は、「売上が高かった理由」の共有をおこないます。十分に入力されていない、もしくは入力されていない事項があった場合は、同じように「売上が高かった可能性」として共有をしてください。
まずは確認として、「売上」の列だけをみて、「売上が高かった日」を見つけ出し、「売上が高かった理由」を場に共有します。これを「アクセス人数」「受注件数」「転換率」「客単価」の列、それぞれに繰り返していってください。なので、この「数字が高かった日を見つけ出す」「数字が高かった理由を話す」というのを合計5回繰り返すことになります。
「売上」「アクセス人数」「受注件数」「転換率」「客単価」の5項目、5列の数字とその原因を見ていく中で、「数字は動いているけれど、その理由はわからない」というものがあります。数字は理由がつかないものばかりです。「数字の理由がはっきりわからない」場合、ミーティングの参加メンバーで「仮説を立てる」ことになります。ここはメンバーの議論の時間です。
つづきはこちら。
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