「毎日、毎朝、会議を続けたから」。伸び盛りメディア編集長の答え【no.1013】
以前もご紹介したかと思うのですが、BPIA(ビジネスプラットフォーム革新協議会)という団体があります。BPIAの活動のメインは研究会活動なのですが、私はその中の「WEBビジネス研究会」を担当させていただいているんですね。
3月~6月までおこなった第五期のWEBビジネス研究会では、とあるメディアサイトさんをケーススタディにさせてもらって展開をしていきました。BPIAのWEBサイトに詳細は書いてあるので、ぜひ参照いただければと思うのですが、4ヵ月間でこのメディアサイト、ページビュー(PV)が爆増しているんですね。
詳しくは書けない部分も多いのですが、このメディアサイトの編集長さんの話が面白かったので紹介させてもらおうと思います。
WEBビジネス研究会の最後に、研究会参加者メンバーからの質問があったんですね。「なんでたった4ヵ月でこれほどページビュー数が伸びたのか?」と。その質問の答えが「さすが!」という感じだったんです。
「毎日、毎朝、会議を続けたから」とメディアサイトの編集長は答えたんですね。
例えば、「メディアサイトのコンセプトが良かったから」とか、「メディアサイトのデザインとレイアウトをこうしたから」とか、「この記事がソーシャルメディアで話題になったから」とか、質問の答えとしてWEBサイトのことが出てきそうな雰囲気じゃないですか。
でも、編集長の答えは「毎日、毎朝、会議を続けたから」だったんですね。
自分たち、メディアサイトの編集チームは、毎日、毎朝、時間をとって会議をしている、と。前日のデータを毎朝取得して、前日アップした記事がどれくらい見られているか、前日はどんなキーワードからのWEBサイト流入が多かったか、前日はどんなWEBサイトを経由してメディアサイトが見られているか、を会議しています、というんですね。
毎日、毎朝、会議を続けていると、まず「自分たちがおこなったこと」の成果がいち早く見えるようになる。感覚的にわかるようになる。そして、毎日、毎朝、会議を続けていると成果データの「小さな変化」に気づくようになる。その「小さな変化」に対策を施すと、空振りになる場合も多いけれども、時に素晴らしいヒットが生まれることもある。
それを繰り返し続けたからこそ、短い期間でページビューを伸ばせているんだと思います。そう編集長さんがおっしゃったんですね。
WEBサイトのコンセプトの良し悪し、WEBサイトのデザインやレイアウトの良し悪し、ヒットコンテンツが出たか出なかったか。それも重要なんですけれどもに、あくまでそれは「結果」であって、その「結果」に至るためのセオリーとして「毎日、毎朝、会議を続けたこと」が土台になっているんですね。私(ECMJ)としてもとても勇気の出る話でした。
やっぱり何事も(というかWEBのサービスは特にですが)スタートした時点で結果が決まっているというようなことはなくて、さらにいえば状況を一気に打開するような魔法の一手みたいなのもなくて、日々の小さな積み重ねが結果的に大きな改善を生み出すのだなと、改めて感じました。
人も仕事も、どうしても満塁ホームランを狙って結果0点、また満塁ホームランを狙って結果0点、何も残らない0点をわかっていても繰り返してしまいます。大切なのは、バントと犠牲フライを使って「ローリスクローリターン」の1点を取ること。それを9回まで続けることが大切なのでしょうね。非常に勉強になった4ヵ月間でした。
おわり。
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