ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

売上がヤバい!そんなときにできることはたった2つだけ【no.0955】

 「売れない!予算が足りない!このままだとヤバい!」。仕事をやっていると必ず経験することです。たまに経験するというより、むしろこういうことの方が多いくらいではないかと思います。そんなとき、どうすればいいか、という話です。

 残り5日で300万円を売らなければいけない!残り3日でセミナーに20人を集めなければいけない!残り2日で取引先を10社集めなければいけない!悠長なことは言っていられません。

 こんな場合、方法はたった2つしかありません。

 ひとつは「広告を使う」という方法です。広告というお金をかける手段を使うことで、一気にたくさんのお客様に認知をしてもらい売上や人数、社数といった目標値に到達させるということです。特にインターネット広告の場合は、今日広告を使うことを決めて今日広告を掲載できる、というものがいくつかありますから、非常に即効性のある手段になりえます。ただ、望んでいる成果がかけたコスト分100%確実に出るか、また別の問題です。

 もうひとつは「営業をかける」という方法です。お客様に直接訪問することでも、お客様に電話をすることでも、お客様に直メールを送ることでも一緒です。待っていても売上は入ってくるかわからない。じゃあ、インバウンドではなくアウトバウンドの営業活動をしよう、というわけです。予算、目標に向けてリミットが迫っている場合、新規のお客様にアプローチをするよりは、既存のお客様にアプローチをする方が成果の出る確率が高いと考えられます。

 「広告をかける」「営業をかける」この二択の方法でおすすめなのはもちろん後者です。前述したとおり、広告はお金をかけたとしても期待値分のリターンがかえってくるかはわかりません。しかし営業は目標達成に必要な分だけ、アプローチをし続けることが可能です。なので、「営業をかける」の選択の方が、より確実に目標に到達できる方法であるといえます。

 「売れない!予算が足りない!このままだとヤバい!」という状況に追い込まれたとき、「来月また頑張ろう!」とあきらめるのは簡単です。ただ、これだと二流を出ません。「広告をかける」「営業をかける」など、最後まで目標にたいして粘る姿勢を見せること、そしてできれば「営業をかける」という「頭を使って、汗を流す」という方向に自分を追い込むことができれば、一流に足を踏み入れることができるかもしれません。

 もしかしたら、今までチャレンジしたことがないだけで「営業をかける」と売上がアップするかもしれません。もしもそれがわかったら、アウトバンドの営業の専任担当を置けばいいだけです。事業の次の成長、ステップアップへのチャレンジだと考えて、ポジティブに試行錯誤するのが良いと思います。

 とはいえ、本来ならばそもそも「売れない!予算が足りない!このままだとヤバい!」という状態にならないことがベストだと思われます。たまに「売上がヤバいんです!どうしたらいいですか?即効性のある方法教えてください!」というような感じでパニックになる方がいますが、「今の成果は過去の努力が生んだもの」と十分に理解しなければいけません。あくまで日々の努力の積み重ねです。

 大切なのは、状況がいいときに「それがずっと続く」と思わないこと。状況がいいときに、次への仕込みをきちんとしておくこと。人間なのでどうしても「いい状態がずっと続く」(というより、今の状態を標準化してしまう)と思いがちなのですが、必要以上に意識をして、淡々と緊張感をもって仕事をするのが大切なのではないかと考えます。もちろん、自戒を込めて。

 おわり。

 

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから