WEBサイト良いか悪いか。初見ではっきり言えることはひとつだけです【no.0954】
WEBサイト良いか悪いか。初見ではっきり言えることはひとつだけです。
相談でよくいただくのが「うちのWEBサイトは良いのか、悪いのか?」という質問です。質問をする側も「何が良くて何が悪いのかがわからない」からこその質問です。それはわかるのですが、相談された側も少し困ってしまう質問だったりします。
WEBサイトの視覚的なものが良いか悪いかという場合
ひとつのパターンです。デザインやレイアウトなど、視覚的なものが「良いか悪いか」というケースがあります。たとえば、「トップページが重い」「リンク切れがある」などの明確なマイナスポイントがあれば指摘することができます。しかし、デザインやレイアウトは「情報の受け手側」により感覚が変わるのが通常です。
WEBサイトが「どんなお客様を対象にしているか」。デザインやレイアウトの「良し悪し」ではなく、まずはそこが大事です。専門知識を持っている方が対象ならば、専門用語を多用することも有効かもしれません。専門知識を持っていない方が対象の場合です。言葉のわかりやすさや「使い方、楽しみ方、活用の仕方」の情報が有効になります。ですから、一概に「わかりやすいこと」が重要なわけではありません。
WEBサイトの外側を見ただけでは良いか悪いかわからない
もうひとつ。WEBサイトは外側を見ただけでは「良いか悪いか」がわかりません。対象や目的を理解した上でも、視覚的情報だけでWEBサイトを論じるのは間違いです。大切なのは、やはり「データ」です。WEBサイトの「良し悪し」はあくまで「データ」で判断をすることになります。外見が不格好でもお客様から問い合わせを受けるWEBサイトもあります。逆に、見た目がきれいでもあまり売れていないネットショップもあるわけです。
WEBサイトの「良し悪し」を判断するためには「データ」が重要。ただし「データ」を閲覧した場合でも、絶対値としての評価をすることはできません。ここが厄介なところです。市場規模や競合のWEBサイト、インターネット活用の普及度など、複合的な要因が絡まってWEBサイトへの流入は決まります。WEBサイトの月間ページビューが「1万だから悪く10万だから良い」とは言えないのです。
初見でデータを見たときの唯一の判断基準とは
ただ唯一、WEBサイトのデータを見たときの判断基準があります。それは、検索からの流入がどれくらい来ているかです。「あなたの会社のことは知らないけれど、あなたの会社で解決できる課題の解決方法をインターネットで探している人(会社)」このような方が、現状のWEBサイトにどれくらいアクセスしてくれているのか。「新しい顧客にリーチする」ことを目的とした場合、重要なのは確かです。
具体的にはGoogleアナリティクスの検索クエリのデータを閲覧してください。WEBサイトに流入した検索キーワードが表示されているはずです。このデータの上位に「自社の会社名」もしくは「自社の製品(サービス)名」が並んだ場合、「あなたの会社のことは知らないけれど、あなたの会社で解決できる課題の解決方法をインターネットで探している人(会社)」にリーチできていないことになります。
「うちのサイトは良いのか、悪いのか?」その場でこたえられることはこれくらいです。あとは市場、競合、商材によって変わります。これは改善を続けていかないと何とも言えません。もし仮に、検索クエリのデータが「自社の会社名」「自社の製品(サービス)名」ばかりでも落ち込まないことです。逆に言えば、インターネットの活用としてまだまだ伸びしろがあるということですから。
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