ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

まずはここから徹底的に。WEBサイト運用改善アプローチ。その四【no.0946】

 WEBサイト運用改善アプローチ。(前回はこちら

 Googleアナリティクスのユーザーサマリーは、できれば毎日追っていきたいデータです。特に、「セッション」「ページビュー数」「ページ/セッション」「平均セッション時間」「直帰率」あたりのデータをチェックすると良いと思います。

 ECMJコラムにたびたび登場している「実行数値管理表」を作成すると、「結果」と「原因」の相関性がわかりやすくなります。「セッション」「ページビュー数」「ページ/セッション」「平均セッション時間」「直帰率」の5項目と、「施策/改善」「理由/特筆事項」の2項目、合計7項目の列を作成して、毎日データを入力していきましょう。

 日々のデータの変化をみて、データの変化に疑問を持つこと。「なんで昨日はこんなデータになったんだろうね」と話合い、考え続けることでWEBサイトの因果関係を少しずつ掴むことができます。もちろん、データという「結果」と「原因」を見続けることで、WEBサイトの成果のすべてを解明できるわけではありません。ただ、1日1つの気づきを得ることができれば、競合他社との差はみるみる開いていくのではないでしょうか。あくまで継続による積み重ねで差は生まれていきます。

 まずはWEBサイトの運用改善の軸としてGoogleアナリティクスのユーザーサマリーのデータを毎日見続けること。その上で定期的に「参照元/メディア」「オーガニック検索キーワード」「コンテンツサマリー」のデータを検証していきます。

 「参照元/メディア」は、WEBサイトにきた方が他のどのWEBサイトを経由してアクセスしたのかを知ることができるデータです。経由されたWEBサイト、つまり「参照元」は基本的に4つのパターンにわけられます。

 1つ目は、検索エンジン。「Google」や「Yahoo!」、最近だと「bing」からの流入も増える傾向にあります。2つ目に、直接のWEBサイトのアクセス。検索エンジンや他のWEBサイトを経由せず、直接自社のWEBサイトにアクセスしたもの。Googleアナリティクス上では「(direct/none)」という表記がされます。ブックマーク(お気に入り)やメールマガジン経由でのアクセスがここに含まれます。3つ目が、ソーシャルメディア。「Facebook」「Twitter」「Instagram」などのソーシャルメディアを経由してのWEBサイト流入です。4つ目に、WEBサイト。有名どころだと「Yahoo!JAPAN」のようなメディア。メディアを経由してWEBサイトにアクセスされることもあります。ブログのような個人に近いメディアもこの4つ目に入るでしょう。

 「参照元/メディア」のデータを分析する場合も、データ活用の原理原則に則っておこないます。同一期間同一条件(例えば、2月と3月)のデータをGoogleアナリティクスから抽出し、2つのデータを見比べて、データがどのような変化をしているのかを探すのです。

 「参照元/メディア」は、「オーガニック検索キーワード」や「コンテンツサマリー」に比べるとデータの行数が少なく、またデータの増減も特定の項目に偏りやすいので、データの変化を追うのは比較的簡単です。

 データ分析の原理原則に慣れる意味も含めて、「参照元/メディア」のデータ分析だけをまずは数か月徹底的におこなうのもひとつの方法かもしれません。特に、検索エンジン経由とソーシャルメディア経由のアクセスがどんな変化をしているか、焦点を当ててみてください。

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カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 5.Eコマースの分析

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから