「コンサルタント」という仕事ははっきり言ってアヤシイ。そんなことはわかっています【no.0898】
「コンサルタント」という仕事について、たまたま友人に同じような話をされたので書きたいと思います。
「コンサルタントって、はっきり言ってアヤシイじゃん。なんで仕事になってんの?」というありがたいツッコミです。ひとりは5年以上前、ECMJを創業する前からお知り合いの友人経営者さんから。もうひとりは15年の付き合いがある友人から。まったく同じツッコミをいただきました。
たしかに、コンサルタントという仕事はアヤシイ。コンサルタントという仕事をしている自分自身でもそう思います。そりゃ、アヤシイですよね、と。
コンサルタントという仕事は、自分で「コンサルタントです」と言い切ってしまえば、コンサルタントになれます。
コンサルタントと似たような仕事として、弁護士や税理士、公認会計士などの士業。もしくは、お医者さん(外科、内科等々)がいると思います。しかし、コンサルタントと弁護士・お医者さんが異なるのは、そこに「免許がない」ということです。弁護士やお医者さんは、国や特定の機関から「この人、ちゃんと資格持っていますよー。安心ですよー」という免許が発行されていますが、コンサルタントにはそれがありません。(わけわからん団体の発行する資格はあるのだろうが)。やっぱり、自分で「コンサルタントです」と言い切れば、コンサルタントになれるわけです。
なので、コンサルタントになるためのハードルはすごく低いと言えます。だからこそ、きちんと仕事として継続していくための信用づくりがすごく大切!です。だって、アヤシイですから。自分でもそう思います。
特に、弊社のように「アドバイス」をメインにしてコンサルティングをおこなっているコンサルタントはアヤシさ倍増です。
世の中には、「コンサルタント」と名乗っていても、実際はシステムの営業だったり、広告の営業だったりする人がいます。その方たちは、コンサルティングでお金をいただいているのではなく、システム開発や広告出稿によって、クライアントさんからお金をいただいています。また、コンサルタントでも実際に自分の手を動かす方もいます。そういった方は、実務をサポートすることによってお金をいただいています。
そんな中で、ECMJに限らず一般論として、「アドバイス」メインのコンサルティング事業として会社を継続させていくためには、「実績」をつくり続けるしかありません。きちんとした「実績」が出てくると「実は効果があるんじゃないか?」と興味を持ってもらうことができます。
あとは、会社としての理念、コンサルティングの理論・理屈も重要だと思います。
「実績」はあくまでコンサルティングを受けてくれるクライアントさんがいてこそ生まれるものです。最初はそもそもの「実績」がないわけですから、その「実績」の無い中でも信用してもらい、最初の一歩を踏み出すための「思い」が必要になります。それが会社としての理念であり、「こうやれば成果が出るんですよ」というコンサルティングの理論・理屈ではないかと考えています。
私に限っていえば、独立時にたくさんの経営者OBの方にかわいがっていただいたことが、最初の「信用」をいただく結果になりました。ただ、やはり空中戦だけではなく、地上戦をきちんとやることが重要で、その点では2年目3年目に少し苦労をしましたが。種類にもよりますが、「コンサルティングを任せる」ということは、ECMJの場合「WEB活用の未来を託す」ようなことなので、やっぱり最後は「膝をつけ合わせて話す」ことが大切になります。
「コンサルタント」という仕事が未だに何なのか、十分にわかっていない部分も多いのですが、もし今後コンサルティングの会社を立ち上げたいという方がいたら、こんなところを説明するのではないでしょうか。
とにかく、「アヤシく」見られるのは普通なので。私も未だにアヤシまれます。
おわり。
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