ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

広島カープがFAで主力選手を獲得するためには?七【no.0057】

(ぜひ其の壱から順番にお読みください)
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の壱

 「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の七です。

■より売上を伸ばすために力をいれていきたいのは、グッズ‥!?

 広島カープの売上をあげ、FA宣言をした主力選手を獲得し、さらなるチーム力アップ、そしてセリーグペナントレースの制覇、クライマックスシリーズの通過、日本シリーズを制しての日本一、最後はアジアシリーズで勝利し、アジアの頂点に!?これが達成できれば、売上の三本の柱である、コンテンツ収入(チケット・テレビ放映権料)、広告収入(常設広告、イベント広告)、物販収入(球場内での飲食・グッズ)が総じて高まっていくと思います。特に、テレビ放映権と広告収入に関しては、チーム自体が強くなり人気が出ないとなかなか上がらないんじゃないかな。

 まずはチケットの売上を最適化し、28億円の売上を40億円に近づけていくこと。そして力を入れたいのが、物販です。その中でも、特に力を入れたいのはグッズの収入。

 コンテンツ収入、広告収入、物販収入の三本の柱のうち、唯一売上の天井が決まっていないもの、それが物販収入です。チケット売上は広島カープ主催試合72試合が全試合満員になってしまったらそれが上限。テレビ放映権も際限なく上がっていくことはないでしょう。広告収入は、広告を受ける側、つまりマツダスタジアムの来場者に上限がある以上、たとえ広告を細分化して数を増やしても、総合計の金額は倍や3倍にはならないはずです。広告の価値とは、広告を受け取る側の人数が全てですから。

■唯一、際限なく売れる可能性があるもの、それがグッズ‥!

 その点、物販には上限がありません。飲食については、人が食べられる量や飲める量は決まっているので、売上の上限はありますが、グッズの売上には上限がありません。また、グッズという物販のもうひとつの特徴は、個々の商品によって販売価格を調整しやすいところにあります。チケットやテレビの放映権、広告収入や飲食物の金額は、世の中の相場感である程度価格が決定してしまう部分があります。外野自由席が5,000円とか幕の内弁当が3,000円とか、できないわけですよ。

 ただ、グッズはそのデザイン性や希少性などの付加価値によって、個々に価格を設定していくことができます。1,000円の広島カープTシャツから、10,000円の広島カープのマエケン本物手形付限定Tシャツまで、広島カープ側のコントロールによって商品を作っていくことができそうですよね。(ちなみに、マツダスタジアムでのビールの売上を最大化するためには、こちらのブログをご確認ください)

 どんなグッズを企画すればより売上が取れるか、これを作れば売れるというのは誰もわかりませんが、企画していくためのプロセスやキーワードは設定できそうな気がします。それを考えてみます。広島カープのグッズ売上や内訳がわからないので、セオリーの話になります。つまらなかったらスイマセン。

■売上があがるってのは、3つのパターンしかありえない‥!?

 どうやったら、広島カープのグッズ売上が上がるか、です。売上をあげるためには、3つの方法しかありません。まだグッズを買っていないファンがグッズを買ってくれるようになるか、グッズを買ってくれているファンがもっとグッズを買ってくれるようになるか、この両方が同時に起こるか、の3つです。

 まだグッズを買っていないファンにグッズを買ってもらう方法を考えます。最初にやった方が良いことは、すでにグッズを買ってくれているファンが最初に買ったグッズは何か、ということです。知人からチケットをもらってたまたま球場に来た、友人に連れられて球場にきた、なんとなく興味を持って初めてチケットを買ってみた。そんなお客様が、最初に買って帰るグッズは何かを知りたいですね。ファンへの階段をのぼる、まず一歩目として何を所有するのか、それはユニフォームなのかタオルなのか、それともストラップかもしれません。マエケンや堂林選手の背番号が入っているアイテムかもしれません。その一歩目を知ることです。

 では、どうやってそれを知るか。これが難しそうですね。続きは次回。

続きはこちら。
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の八

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 9.Eコマースこぼれ話, 広島カープシリーズ, 連載

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから