「やらないことを決める」のは「目標を立てる」ことの裏返し。【no.0114】
年明けから、目標を実現するためのポイント的なブログをいくつか書いていますが、今回も目標を立てることについてのブログです。もう新年も明けて12日間が過ぎていますが、成人式の絡むこの3連休までが毎年お正月みたいな雰囲気になっている感があると思うので、どうかお許しください。
これまで目標について書いたブログは2つ。目標を確実に実現するために、「期間」「指標」「スケジュール」「絞る」のこの4つがポイントなのではないか、という話。そして、前々回に書いた、目標の実現性をアップさせるために「短期的」から「長期的」に伸ばしていくのはどうか、という話。どちらのブログも、2014年の目標を立てる、というところからスタートしている内容なのですが、とある先輩は「目標を立てる」ことの他に、「やらないことを決める」ことにしているみたいなんですね。
この「やらないことを決める」ことって、さすがだなぁ&大切だなぁと思うんですが、「やらないことを決める」の良い点って、決められたテーマは「意思」で達成できることだからなんですね。やらないことは、ただ単にやらなければ良いことなので、自らの意思だけで達成することができる。ネットショップの売上を月商5,000万円まで伸ばすとか、今年中に結婚するとか、ちょっと抽象的な幸せになるとかもそうだと思うんですが、いずれにも努力したり、知恵を絞ったり、達成するための試行錯誤が絡みます。アメリカにメジャーリーグを観に行く、みたな目標も、一見「休みを取って、お金を出せば達成できるじゃん」と思えるんですけれど、休みを取るために仕事をスケジューリングするとか、より旅行を楽しむためにお金を貯めるとか、やっぱりどこか試行錯誤が必要になるわけです。
でも、「やらないことを決める」ということは、基本的に「いま選択肢として持っているもの」を一切遮断するということなので、これはもう「意思」で達成できるわけです。ネットショップのエッジを立てるため余計な商材は取り扱わないとか、結婚のためにフィギュアをもう買わないとか、幸せになるために悪友と付き合わないようにするとか。私の場合、少し太ってきている(しかも、最近は指摘が多くて痛い)ので、「コーラを飲まない」と「夜21時以降に食事をとらない」ですかね。
あれ、と思った人もいるかもしれませんが、「やらないことを決める」って「目標を立てること」の裏返しなんですよね。ネットショップの売上を伸ばすため、結婚をするため、幸せになるため、そしてダイエットするため。その裏返しとして「やらないこと」を決める。「目標を立てること」って、イメージとして、いまやっていることプラスαでやらなければ達成できない気がしますが、実は「やらないこと」を設定するだけで、目標がかなってしまうことがあるんですよね。なので、目標を実現するために期間を決めるとか、指標を設定するとか、スケジュールに落とし込むとか、そっちが苦手だなぁと思う人は、やり方自体をかえてしまって、まず単純に「やらないことを決める」ところから初めてみるのが良いかもしれません。
この「やらないことを決める」のも、最初は苦痛だと思うんですが、ゆるくスタートさせて、続けていくことでしだいに習慣になっていくと思います。最後に、セミナーで何度か伝えている話なのですが、昔聞いた話を。あるアルコール中毒者の施設は、こんな方法で依存症から抜け出させるらしいです。
アルコール中毒の人に、「今日からアルコールを飲むのをやめましょう」と伝えるのではなく、「明日からアルコールを飲むのをやめましょう」と伝えるのでもないらしいんですね。では、どうするかというと、「今日はアルコールを飲むのをやめて、0時を過ぎたらアルコールを飲みましょう」と伝えるらしいんです。それで、最初のうちはゆるく、今日休んで翌日飲むを繰り返して、その今日を「0時ではなく、一晩寝てから飲みましょうか」とか「夕飯でみんなで飲みましょうか」とか少しずつ伸ばしていくらしいんですね。
まあ、「やらないこと」は中毒性があることではないと思いますが、ゆるくスタートして、時折ブレイクを入れながら、少しずつ伸ばしていくのが良いと思います。その時折のブレイクも、突発的に入れるのではなく、きちんとルールとして決めておくとより良いかもしれませんね。あくまでも大切なのは「続ける」ことですから。
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