ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「それはできません」を言うほど、成功の可能性は低くなる。【no.0271】

 コンサルタントと一緒に仕事をすると、仕事が楽になるわけじゃないんですね。また、コンサルタントと一緒に仕事をするだけで売上が上がるわけじゃないんですね。コンサルタントと一緒にすると、自分達ではどうしても甘えがでてしまう「本当にやらなければいけないこと」に取り組むようになるので、精神的・肉体的に仕事は「大変」になります。当たり前ですよね。自分がやりたくない仕事をやらなきゃいけなかったり、緊急度が低いため無視し続けている重要度の高い仕事をしっかりやかなきゃいけなかったりするわけですから。

 なので、コンサルタントというのは、成果を「本気」で求めたいクライアントに対して、「本気」でサポートするのが仕事だということです。逆に言えば、自分達が「本気」ではないのに、コンサルタントと一緒に仕事をしても良い結果が生まれることはありません。それがたまにある、コンサルタントと一緒に仕事をすると「仕事が楽になる」「売上が簡単にアップする」というような勘違いですね。この場合、一緒に仕事をするとお互いが不幸になる結末が待っています。コンサルタントという存在に対する認識違い、というわけです。

 そして、成果を「本気」で求める、ということは「妥協はしない」ということでもあります。そして、あくまで合法的であることが前提ですが「手段を選ばない」ということでもあるということです。「手段を選ばない」という表現は、ちょっと良くないですね。「できませんは言わない」という表現の方が正しいかもしれません。「本気で成果を求めている」はずなのに、「それはできません」はないでしょう、という話です。「それはできません、他のやり方を教えてください」では、「仕事が楽になるわけじゃない」という原則に反していますよね。あくまで、本当に成果を残すための要求として、コンサルタントは施策の実践を求めるわけです。

 例えばインターネット上で本気で成功したい場合です。日本のほとんどの業界の会社が、今日から毎日自社のサービスについてブログを書き続けていけば、おそらく5年後10年後には(あくまでインターネット上では)ナンバーワンになることができると思います。ほとんどの会社がホームページを作ってから、ほとんど更新をせず、自社のサービス・人財の細かい発信を怠っているわけですから、毎日ブログを書き続けていけば、本当にナンバーワンになれる可能性が高いわけです。これは、毎日文章を書くという「意思」だけで実現することができます。特別なスキルや、莫大な資本力が必要なわけではありません。必要なのは人間全員が持ち合わせている「意思」だけです。

 もちろん、ホームページを作成し、更新のルールを決め、定期的なメンテナンスを行い、多少のインターネット広告投資をして、その後の最後の選択肢が毎日ブログを書くことかもしれません。企業によっては、最初で最後の選択肢が毎日ブログかもしれません。その、「意思だけで10年後ナンバーワン」になれる方法を「それはできません」というならば、詰まるところ「本気で成果を求めているわけではない」ということだと思います。

 コンサルタントは仕事を楽にするために存在するわけではありません。「それはできません」を言えば言うほど、売上が上がる可能性は低くなっていきます。なぜなら、本質的な課題を解決できなくなるからです。「本気で成果を求める」ならば「それはできません」は決して言わないこと。それが大切です。もちろん、「できる」までのステップアップづくりはコンサルタントの重要な仕事なので、大いに頼ってください。毎日ブログも、週1回から始めて、慣れれば少しずつ増やすことができます。すべては習慣です。コンサルタントの仕事は習慣づくりもあります。

 おわり。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから