すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その十五【no.0493】
すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら)
「インターネット検索」というものは、あくまでユーザー自身の「欲求」によって起こります。ですから、ユーザー自身に「欲求」がなければ、「インターネット検索」という行動は起きないわけです。
よくある例を紹介します。
韓国でいままでになかった化粧品が発売された。いままでに聞いたことのない成分が入っていて、従来の化粧品よりもお肌がツルツル・スベスベになる。大手商社が契約をする前に、我々が製造元から独占販売の権利を得た。いきなり実店舗で販売するのはリスクが高いので、インターネットで販売することはできないだろうか。モノはとても良いはずなので、売れるはずだ。
私自身、こんな相談を受けることがしばしばあります。このパターン、「ユーザー自身に『欲求』がないので、『インターネット検索』という行動が起きづらい」つまり「ユーザーに認知される可能性が低い」ということになります。モノが良いか悪いかは重要ですが、あくまでそれはウェブサイトに「ユーザーがアクセスしてから」の話であり、問題は「ユーザーがアクセスしてくれるか」にあるのです。
いままでになかった化粧品で、いままでに聞いたことがない成分を使っていて、いままでに聞いたことがない会社が作ったのならば、ユーザーは検索エンジンで検索する術がないわけです。モノが良いとか悪いとか、会社に見込みがあるとか、独占契約とか、そんなレベルの話までも残念ながら至りません。
インターネットマーケティングの戦略っぽい話に入っていきますが、この手の商品をインターネットオンリーで販売するならば、ウェブサイトにアクセスを集めるために「基本的には」インターネット広告をかけるという流れになってきます。商品名や成分名や会社名では検索されないわけですから、「化粧品」というビックワード(検索ボリュームが多いキーワードのこと)から「化粧品 肌 スベスベ」といったキーワードを複合させた検索まで、様々なパターンを試すことになります。
しかし、「化粧品」というビックワードになると、インターネット広告として掲載するだけでも、かなりの金額をかけなければいけません。インターネット広告の手段で紹介したリスティング広告(PPC広告)という検索連動型(検索キーワードに対して広告を出稿する方法)だと、広告をユーザーの見やすい位置に表示をするために何百円というお金をかけなくてはいけません。
その何百円というお金というのは、どうやって決まるのかというと、「入札」です。リスティング広告(PPC広告)を出稿するときに、検索結果上のユーザーに1番見やすい場所を取るために「私は100円出します」「私は200円出します」「私は300円出します」というように「入札」をしているのです。1番見やすい場所を取るための要素は「金額」以外にもありますが、やはり最も大きな要素は「入札」した金額です。わかりやすく言えば、1番お金を出した人が1番いい位置に広告を出稿できることになります。
そして、その「入札」した金額は、何に効いてくるのかというと、ユーザーが掲載された広告をクリックしたときの「課金」です。クリックすると「課金」が発生することから、「PPC広告=ペイ・パー・クリック広告」と呼ばれているんですね。当然、1番見やすい位置に広告を出稿した人が、1番広告をクリックされ、1番多くの費用を払うのが、通常の流れになります。(もちろん、そうならないためにウェブの会社はみんな頑張っています)
「化粧品」というようなビックワードだと、もう全国津々浦々の「化粧品を売りたい事業者」が1番見やすい位置を目指して、日々「入札合戦」を繰り広げているのです。
つづきはこちら。
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