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すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その十二【no.0470】

 すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら

 SEO対策(検索対策)もリスティング広告(PPC広告)も、プロの専門家にお任せする前に、まずは自社で半年間くらい運用をしてみましょう、というところからの続きです。自社で運用をすると、「原理」がわかります。この「原理を知っている」ということが、プロの専門家を選定するときの重要な要素になります。「原理」を知らなければ、相手の言うことに従うしかないですからね。

 残念なことですが、「悪徳」とは言わないまでも「実力のない」WEBマーケティング業者が多くいるのも事実です。そもそも「マーケティング」という言葉は、「広告集客」だけを指す言葉ではないと思うのですが、「WEBマーケティング」を謳っている業者の多くが、SEO対策(検索対策)やリスティング広告(PPC広告)などの「インターネット広告」の提案だけしかしていないことが多くあります。ほとんどの方が、大手の広告代理店からスピンアウトした方です。

 あまりネガティブなことを書きたくないのですが、「インターネットマーケティングに『余計なお金』をかけないように気をつけておきたいこと」を紹介していきます。WEBマーケティングのプロを謳う専門家に仕事を依頼する場合、その会社(特に経営者)のバックグラウンドがどこにあるかを知っておくことが大切です。

 WEBマーケティング系の経営者だと、そのバックグラウンドはいくつかのカテゴリに分かれます。ひとつは、WEB制作会社系。ホームページやEコマースサイトなど、ウェブサイトを作る会社を背景としている経営者です。次に、インターネット広告代理店系。SEO対策(検索対策)やリスティング広告(PPC広告)の他、アフィリエイト広告、バナー広告などの広告枠の販売をする会社を背景としている経営者。そして、WEBシステム系。ウェブサイトの管理システムやデータベースなどの構築、提供をする会社を背景としている経営者。

 この3パターンの背景を持つ会社が、「売上を伸ばすためにぜひウチの会社で」というと、果たしてどうなるのか。

 WEB制作会社系の経営者は、「いやー、御社はウェブサイトをリニューアルしないと売上はあがらないですねぇ」と言い、インターネット広告代理店系の経営者は「いやー、これはアクセスが足りないんですね。広告をかけましょう!」と言い、WEBシステム系の経営者は「インターネットビジネスはまずきちんとした土台を持つことが重要ですよ」と言うことになります。

 なぜなら、彼らの成功体験や得意分野が偏っているからです。本当にクライアントにとって必要なものが別にあったとしても、得意分野に持ち込まざるをえなくなります。なぜなら、他の分野のことはわからないからです。かといって、「自社としての理論や成功体験、成功事例」を持っているわけですから(もっていない会社もありますが‥)それが一概に「悪い」とも言えません。

 実はどちらかと言うと、この3社3様の提案を聞いて「いま自社に本当に必要なソリューションは何なのか」を判断できない自社の「経営者」の方に問題があります。まだまだインターネットのマーケティングは体系化されていないですし、基本となる理論もありません。自らインターネットビジネス、インターネット事業をひと回しした経験を持つ経営者も少ないはずです。そんな状況の中、多少「酷」ではありますが、「どのサービスを活用するか」選択と判断をしなくてはいけません

 そうなると、自分の中で「何を原則にしているか」。判断と選択の基準はそれしかありません。「美味しいことを言う人は信用しない」「信用している人から紹介してもらった人からまず付き合う」「横文字ばかりを使い、話をわかりやすくしない人と仕事をしない」。このような「原則」が大切になるかと思います。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから