ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。其の壱【no.0442】
最近、その成果・効果も含め、ブログの話をすることが多くなってきました。
このECMJブログも少しずつみなさんに認知され始めており、「鬼切社長の話、面白いですね」とか、「インターネットマーケティングの話、わかりやすいです」とか、「この連載を早く更新してください!」とか、いろいろと意見をもらうことができて、嬉しい限りです。
そんな中、もっとも良く言われる、もしくは聞かれるのが、「毎日ブログを書いていて、ネタってなくならないんですか?」という質問です。いまブログにチャレンジしている、もしくは、過去にブログにチャレンジした方も多いですから、「テーマを絞った中で、毎日良く書けますよね」となるわけです。今回は「ブログのネタ」について書いていきたいと思います。
最初に伝えておきますが、当然ながら私はスーパーマンではありません。そして、日々様々な人と話して、いくらでも情報を持っている「ネタの宝庫」でもありません。誰しもと同じように、1日24時間を生きています。だから、泉から湧き出る水のように、ブログで書くネタが溢れているわけではありません。私だって、カツカツの中、ブログを続けているのです。
でも、そんな中でブログを毎日継続できているのは、「ネタ」に対しての考え方が「継続できていない(もしくは、継続できるか悩んでしまう、困ってしまう)パターン」と少し違うからだと思うんですね。おそらく、継続するために必要なのは、「ブログのネタ」ではなくて「ネタに対する考え方」なのだと思います。ちょっとわかりにくいですね、すいません。いくつかポイントがありますので、解説していきます。
まずひとつ目。誰でも知っていることを書いてはいけないと思ってないでしょうか、ということです。「誰々と飲みにいった」とか「どこの焼肉を食べにいった」とか、そういう個人の趣味のブログではなく、仕事として、企業の自社メディアとして、ブログを運用していく場合、そのブログには何かテーマがあると思います。
当然、弊社であれば、インターネットマーケティングに関する内容という切り口がありますし、システム会社の自社メディアであればシステム開発や要件定義に関する内容であったり、コーヒー屋さんの自社メディアであればコーヒー豆の種類や美味しいコーヒーの淹れ方だったり、それぞれのメディアがお客様に伝えたい何かしらのテーマを持っているわけです。
そして、その自社メディアで情報を発信する側の人間、つまりブログを書く人間は、その道の専門家です。いわゆるプロフェッショナルです。弊社はインターネットマーケティングのプロ(だと思っている)ですし、システム会社はシステム開発や要件定義のプロですし、コーヒー屋さんはコーヒーのプロであるわけです。
システム会社がコーヒーについての自社メディアを運用したり、コーヒー屋さんがインターネットマーケティングの自社メディアを運用したりすることは、基本的にはないですよね。あくまで企業の事業を伸ばすための自社メディアなのですから、自社の得意な部分を情報としてブログで発信するところです。
この自分の得意な部分、つまりプロであり、専門家であることが、情報発信をするときの足枷になってしまいます。それが、「誰でも知っていることを書いてはいけない」という幻想です。プロであり専門家は、毎日仕事の中で業界に触れています。自分の生きている環境そのものが業界なのです。ですから、環境に汚染されており「自分にとって当たり前の情報」と「一般的な常識」の境目が、気づかぬうちにわからなくなってきます。
しかし、考えてみてください。世の中には老若男女たくさの人間がおり、同じ業界で仕事をしている人はほとんどいないのです。99%は、あなたの業界の裏側など知らない人間です。インターネットマーケティングの業界では、「ユニークユーザ数」という言葉など一般常識ですが、世の中の99%の人間にとっては当たり前のことでも何でもないのです。試しに、隣の家のおばあちゃんに「ユニークユーザ数って何?」と聞いてみてください。
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