ショッピングモールの検索順位を考えるときの「原理原則」。 【no.0162】
ショッピングモールでネットショップを運営していくにあたって、「検索順位」というのは、誰しもが気にするところかと思います。(自社サイトでも気にすると思いますが)「パン」と検索したら、何ページ目の何番目にくるのか。「チョコレート」と検索したら、何ページ目の何番目にくるのか。はたまた「チョコレート バレンタイン」と検索したら上位にくるのか。
1ページ目なら当然、2ページ目・3ページ目であればお客様の目に触れるチャンスがありますが、これが、10ページ目・20ページ目、それ以降となると、お客様は見てくれることはありません。例えば、楽天市場で「りんご」と検索すると、ヒットする商品は50万件以上あるわけです。残念ながら、50,000番目に超絶品の「りんご」があったとしても、お客様に見つけてもらえる可能性は著しく少なくなります。
だからこそ、ネットショップのリピーターを増やすため、お客様とどう接するかを考えたり、お客様に口コミしてもらったり、ソーシャルメディアを活用したり、また、広告費をかけて広くお客様にアピールしたり、という話になるのですが、ネットショップが収益化していなかったり、お客様があまりいない新規のショップ(新規でなくてもお客様が少ないショップはたくさんある)の場合は、そもそもリピートすら狙えないのですから、やっぱり検索のヒットに頼らざるを得ないわけです。
ショッピングモールの検索順位は、モール側が設定したアルゴリズムに沿って表示されています。このアルゴリズムの中身は、誰も窺い知ることはできません。プラットフォーム側の社員の中でも、クローズされています。楽天市場やYahoo!ショッピングのスタッフでも、仕組み携わっている一部の人間しか知らないのです。検索順位に関わる要素として、商品名やレビュー件数、レビューの点数、販売数、商品単価×販売数(売上)などが挙げられますが、その優先度がアルゴリズムで定期的に変わっていくのです。
なので、現在のアルゴリズムではどの項目が優先されるか、どこにキーワードを入れておくとより検索結果の上位に表示されるか、という「ノウハウ」的な情報を持つとともに、アルゴリズムの変化に対して、どうやってその変化に気づくか、対策のポイントを探すにはどうすればいいか、という「原理原則」が必要になります。地図よりも、コンパスも持っておいた方が、適応力が上がるというわけですね。
ではアルゴリズムの変化に対する適応力を上げるにはどうすればいいか。基本としてやることは、毎日、同じ時間に検索順位をチェックし、それをエクセルにつけておくことです。毎朝、出勤後に行う習慣として、ショッピングモールからネットショップに来られる強い導線となっているキーワード数点を検索し、その日の検索順位として入力する癖をつけるのが良いですね。ネットショップへの強い導線になっているキーワードは、ショッピングモールの機能から(自社サイトの場合はGoogle Analyticsから)確認することができます。
数点あげたキーワードをショッピングモールから検索し、自社のネットショップの商品が何ページ目の何番目にきているかをチェックするわけです。これを毎日、確認していきます。続けていると、検索順位が変化していることがわかります。検索順位が変化した場合、可能性は3つです。1つ目は、自社の商品の動き。2つ目は、他社の商品の動き。3つ目は、ショッピングモールのアルゴリズムが変わった。
次回はこの3つについてお話します。
つづきはこちら。
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