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広島カープがFAで主力選手を獲得するためには?壱【no.0051】

■広島カープにFA選手を入団させたい!ただそれだけだ!

 おかしなタイトルをつけてしまったが、特に広島カープが嫌いなわけではない。もちろんバカにしているわけでもない。どちらかというと好きな球団だ。クライマックスシリーズではジャイアンツを応援していたが。本当は「広島カープがFAで涌井投手を獲得するためには・・?」というタイトルにしようかと思ったのだが、さすがにやめた。涌井投手の気持ちがよくわからないし、さらに言えば、まだ涌井投手はFA宣言していないので・・。そんなわけで、「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」という文章を書いてみたいと思う。

 野球に詳しい方ならご存知だろう。NPBにFA制度が導入されてから、広島カープはFA選手を獲得したことがない。FA制度について知らない人はウィキペディアを調べてみて欲しい。簡単に言えば、長くプロ野球で活躍した選手が、自ら球団の移籍を希望できる権利だ。そして、広島カープは、FA制度を利用した選手を1993年から今まで一度たりとも獲得したことがないのだ。

 だがしかし、広島カープに所属していた選手でFA制度を利用した選手はたくさんいる。当時のエースだった1994年の川口投手(現・巨人の投手コーチ)に始まり、主砲だった江藤選手(こちらも現・巨人の打撃コーチ)、昨年引退してしまった金本選手(現・解説者)、そして阪神タイガースの新井選手。さらには、ニューヨーク・ヤンキースで絶賛大活躍中の黒田投手も、FA制度でのメジャーリーグ移籍だったのだ。(移籍したのはロサンゼルス・ドジャース)いずれの選手も、エースやクリーンナップの主力選手ばかり。FA制度によって主力選手を放出し続け、他球団の主力選手を獲得できていないチーム、それが広島カープなのだ。(ちなみに今年も、2年連続2桁勝利の大竹投手が、もしやFA制度を利用し移籍するのではないかと懸念されている)

■広島カープはマネーゲームに弱そう‥

 ではなぜFA制度で選手を獲得することができないのか。もちろん、球団としての戦略的な方針もあるだろう。ただ、広島カープとて、FA選手の獲得に乗り出していないわけでもない。横浜ベイスターズ(現・DeNAベイスターズ)からFA宣言をし、結果的にソフトバンクに移籍した内川選手には、かなり積極的に獲得に乗り出していた。妻である長野翼アナウンサーが広島カープの大ファンだということで、入団の可能性もあるといわれていたのだが、結局、獲得はならなかった。

 なぜか、それは条件が合わなかったからだ。つまり、球団からの評価がソフトバンクの方が上だったからだ。つまり、うーーーーん言いたくねーーーー。なんか内川選手にも悪い気がするし、そこだけが理由じゃないと思うし、でもプロ野球選手だったら評価が一番でしょ。だって、ちょっとした怪我でも選手を続けられなくなる可能性があって、しかもそれが今日とか明日かもしれない。そうしたら、収入ゼロからやり直し。どんなに身体のケアをしたからって35歳以上まで現役を続けられる選手ってごく一握りだし、引退した後も35年以上人生が残っているのだ。私だったら評価で決める。

 広島カープは市民球団である。過去には、「樽募金」と呼ばれるファンによる球団運営の資金募集活動が起っており、それが1960年代まで続いたようだ。広島に本社をおく、マツダが強いスポンサーであるものの、経営に参加しているわけではなく、親会社ではない。巨人にとっての読売新聞や、ホークスにとってのソフトバンク、ベイスターズにとってのDeNAにあたるような存在がない。だから、他球団に比べると著しく運営資金が少ないのだ。申し訳ない、さっきからこれが言いたかった。そう、運営資金が少ないのだ。

 広島カープがFAで主力選手を獲得するためには、広島カープがもっと儲からなければいけないのである。では、いかにして広島カープは売上を増やすか。続きは次回。

続きはこちら。
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の弐に続く。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから